「Samsung 980 PRO / 2TB」を購入!

スピードテスト

今回、「Samsung」の「M.2 NVMe」、「990 PRO / 2TB」を購入しました。
今まで使っていた「Samsung 980 / 1TB」の代わりとしての購入です。

「Samsung 980」の使用現状

「Samsung 980」は「OWC」の「M.2 NVMe」ケース「Express 1M2」に入れて運用していました。

「OWC」の「Express 1M2」
「OWC」の「Express 1M2」

この「Express 1M2」は優秀で「Mac」上で最大実効速度3,151MB/sを実現しています。しかし、最大実効速度を出すには「M.2 NVMe」が「Gen 4.0」以上が条件です。
この条件は、「OWC」からの告知はなく、アキバの「Mac」専門ショップ「秋葉館」が自社サービス部門で独自に検証テストし得られた結論です。
「秋葉館」は古くからの「Mac」専門店だけあって販売元でのデータがなくても「Mac」ユーザーとして疑問に思ったら、自社内でシッカリと動作検証を行っています。この姿勢は評価したいと思います。

「Express 1M2」を購入した時、使用していたのは「Samsung 980」。「Samsung 980」は前世代の「Gen 3.0」です。
「Samsung 980」を購入した2021年7月当時、「Gen 4.0」はまだ高かったので「Gen 3.0」の「Samsung 980」にした経緯があります。
「Samsung 980」の仕様は、書き込みは3、000MB/s、読み込みは3、500MB/sですが、「秋葉館」の検証通り「Samsung 980」を「Express 1M2」に挿して実測したところ、書き込みは2,200MB/s、読み込みは2,900MB/s止まりでした。

まぁ、それは承知で購入しましたし「Express 1M2」購入まで使っていた「Yottamaster」ケースに比べればスピードアップになったので買い替えは無駄ではないと納得。将来、「Gen 4.0」の価格が下落し購入しやすくなったら「M.2 NVMe」を買い替え、実効速度3,000MB/sを目指すことを視野に入れた購入でした。

「Gen 3.0」から「Gen 4.0」へ買い替え

今回、その時期が来たと考え「Gen 4.0」への買い替えを決断したのです。
「Samsung 980」が3年間、問題なく動作したことで「Samsung」に信頼感を持ちました。
「Samsung 980」以前、別メーカーの「M.2 NVMe」を購入し、いろいろとトラブルに巻き込まれ経緯があります。
この痛い経験をし、少々高くても安定しトラブルがなく動作するのが最重要と思った次第です。
そのため、今回の買い替えは「Samsung」を最有力としました。

「Samsung」の「Gen 4.0」には2020年10月発売の「Samsung 980 PRO」と2022年12月発売の「Samsung 990 PRO」があります。
後継機の「Samsung 990 PRO」の方が当然スペックが高く、読み出しが「980 PRO」の「7,000MB/s」に対して「990 PRO」は「7,450MB/s」とアップしています。

しかし、「Express 1M2」環境では最大実効速度「3,151MB/s」が上限。「Samsung 990 PRO」を購入してもオーバースペック
価格も新製品になる「Samsung 990 PRO」の方が高いわけです。「Express 1M2」での動作ならば、「Samsung 980 PRO」で実測値は変らず、かつコストを抑えられるので賢い選択です。

容量は現行使用の「Samsung 980」と同じ1TBにする予定でした。
しかし、使用する容量を見直したら1TBでは残り容量が心許なく、2TBの方が将来的に安心できる選択と思いました。
そんなこんなで、選択品を比べていくうちに、結局「Samsung 990 PRO」2TBを購入することになりました(^.^;)

その理由は、「Samsung 990 PRO」がちょうど割安になっていたのと容量が倍になっても価格は6,000円しかアップしないのがわかったからです。
検討し初めた時の価格は「Samsung 980 PRO」の1TBが14,490円、2TBが20,990円。それに対して「Samsung 990 PRO」の1TBが21,495円、2TBが25,990円でした。

「980 PRO / 2TB」の価格
「980 PRO / 2TB」の価格
「990 PRO / 2TB」の価格。「980 PRO / 2TB」との価格差は2,200円しかなかった
「990 PRO / 2TB」の価格。「980 PRO / 2TB」との価格差は2,200円しかなかった

1TBを選択するなら7,000円もの価格差があるので「Samsung 980 PRO」の一択です。
でも、上記のように1TBだと不安で2TBを欲していたこともあった、ちょうどそんな時「Amazon」で「Samsung 990 PRO」の2TBが価格が下がり23,390円になりました。
当初の「Samsung 990 PRO」の2TBの価格は25,990円でした。25,990円だと「Samsung 980 PRO」2TBとの価格差は5,000円でした。しかし、「Samsung 990 PRO」の2TBが23,390円に下がったことで価格差が2,400円まで縮まったのです。
2,400円差だったら最新製品の「Samsung 990 PRO」の選択もあり得る価格差と感じ、「Samsung 990 PRO」2TBの購入を決定したのです。

「Samsung 990 PRO」2TBを購入

到着した「Samsung 980 PRO / 2TB」
到着した「Samsung 980 PRO / 2TB」

購入は、「Amazon」ではなく「Sofmap」のECサイトで購入しました。

今、私はHDD、SSDなど精密機器は「Amazon」では購入しないようにしています。
「Samsung 980」購入時の記事にも記したようにここ数年前から「Amazon」は「M.2 NVMe」のような配送時の衝撃に弱い精密機器でもプチプチもない薄い茶封筒で配送するようになりました。昔の「過剰梱包」と言われていた頃が懐かしいです。
幸い、私の場合購入商品の破損は起きていません(パッケージの破損はあり)が、その恐れが十分あり得るのが現在の「Amazon」の配送の問題点です。
仮に返品に対応してくれるとしても、手続きとそれにかかる時間の浪費を考えたら積極的な購入の選択肢にはしたくないというのが率直な気持ちです。

なので現在、PC関連はアキバのPCショップなどでの購入にしています。
PC関連の販売価格は「Amazon」が断トツに安いわけではなくアキバなどのPCショップでもほぼ同じ価格帯です。
価格に差がないならしっかりとした梱包で破損の心配のないショップを選ぶのは当然でしょう。
今回はその中から価格が同じで配送無料だった「Sofmap」にしました。

「Samsung 990 PRO / 2TB」のパッケージ
「Samsung 990 PRO / 2TB」のパッケージ
「Express 1M2」に「Samsung 990 PRO」を搭載
「Express 1M2」に「Samsung 990 PRO」を搭載

スピードテスト

「Sofmap」も注文の翌日に到着です。
早速、「Express 1M2」の「M.2 NVMe」を「Samsung 980」から「Samsung 990 PRO」に載せ替えて実測します。
「Express 1M2」の最大実効速度「3,151MB/s」に達するかが今回のスピードテストのポイントです。

なお、「秋葉館」のWebサイトには「Express 1M2」を「M1 Pro MacBook Pro 14インチ」と「M1 MacBook Air 13インチ」に接続した時のベンチマークが掲載されています。
どちらも「「3,000MB/s」を越えて、「Express 1M2」の仕様通りの数値を出しています。
通常、実測値は仕様値の何割か低い数値しか出ないのが現実。しかし、プロ用製品を扱っている「OWC」は仕様通りの数値を出しています。流石です。
また、「秋葉館」も自社で販売している商品を実機に挿した数値を明らかにしているのは良い姿勢です。これは、購入を希望者している顧客への安心感につながりショップの信用にもつながることになると思います。

今回のスピードテストには「Blackmagic Disk Speed Test」と「AmorphousDiskMark」を使用しました。
また、「Samsung」がリリースしている「SamsungMagician」も参考として測定し結果を示しました。
どのアプリを使った測定でもスピードアップしたのは見れました。
今回は、それが目的での購入だったので結果の数値に安心しました。これが、大差ない結果だったら2万円も出費したのでへこむことろでした(^.^;)

「Blackmagic Disk Speed Test」でのスピードテストの結果。左側が「980」、右側が「990 PRO」
「Blackmagic Disk Speed Test」でのスピードテストの結果。左側が「980」、右側が「990 PRO」

「Blackmagic Disk Speed Test」では、書き込み、読み込み共3、000MB/sを越えました
「Samsung 980」では書き込みが2、200MB/sに留まっていたので、「Samsung 990 PRO」購入の当初の目的はクリアーしました。

「AmorphousDiskMark」でのスピードテストの結果。左側が「980」、右側が「990 PRO」
「AmorphousDiskMark」でのスピードテストの結果。左側が「980」、右側が「990 PRO」

「AmorphousDiskMark」のシーケンシャルアクセスでは、書き込みは「Samsung 980」の方が高いとの意外な結果。読み込みも「Samsung 990 PRO」が誤差程度のアップでした。
一方で、ランダムアクセスでは顕著な違いとなりました。ランダムアクセスの「QD64」では読み込みが3倍、書き込みが6倍。「QD1」でも読み込みが1.8倍、書き込みが2.6倍と予想以上に高い数値が出ました。

参考の「SamsungMagician」でもシーケンシャルアクセス、ランダムアクセスの書き込み、読み込み共に大きな数値のアップになっています。

「SamsungMagician」でのスピードテストの結果。左側が「980」、右側が「990 PRO」
「SamsungMagician」でのスピードテストの結果。左側が「980」、右側が「990 PRO」

まとめ

以上のように、「Samsung 990 PRO」の測定は満足できる結果でした。2万円を出費した甲斐があったと納得しています。

今後は、今まで使っていた「Samsung 980」をどのように活用しようかと思案しています。
数値的に「Samsung 990 PRO」には劣るとはいいながら2.5インチSSDなどよりは爆速。このまま眠らせておくのは勿体無さすぎます。
なので、そのスペックに見合う用途を早急に見つけたいと考えています。

追記

「Samsung 990 PRO」への移行に伴いデータを「Samsung 980」からコピーする作業をまず行わなければなりません。
データ移行は「Carbon Copy Cloner」で行いました。
「Samsung 980」のバックアップにも「Carbon Copy Cloner」を使用していたので、簡単にコピーが完了すると考えていたところ、エラーが発生しコピーが完了しませんでした。
「Carbon Copy Cloner」のエラー内容を確認したところ、数十枚の画像データがコピーできないことがわかりました。
バックアップではエラーは発生しません。バックアップは変更部分だけなのに対し今回は新しいメディアへのコピーなので様相が異なるのでしょうか?

仕方がないのでエラーになった画像が開けるかを確認。開けたら手動で「Samsung 990 PRO」にドラッグ&ドロップ、開けなかったのは諦めることにしました。
少々手間がかかりましたが、データを「Samsung 990 PRO」に移動する作業が完了。やっと、「M1 Mac mini」の使用が再開できましたしました。