今まで、知らなかったクラウドストレージ「pCloud」。12月31日までの期間限定で無料登録でも20GBまで使えるキャンペーンをやっているとの情報を得たので急遽、新規アカウントを作りインストールしました。
今回は、その「pCloud」について記します。

【追記】
「12月31日までの期間限定」とのことでしたが、年が明け後も20GBキャンペーンが継続されていますね。
期間が伸びるのは嬉しいですが、何時終了になっても不思議ではないので、気になる方は早めのアカウント登録をした方が良いでしょう。
使用しているクラウドサービス

「pCloud」は、「Dropbox」と同じクラウドストレージサービスです。
もう5年以上前からサービスを提供していたらしいですが、私はまったく知りませんでした。
その理由は、私自身が今クラウドサービスの使用容量で切羽詰まっている状態ではないのが大きいです。
現在私が使用しているクラウドサービスは全部で3つ。
ひとつ目が「iCloud」です。「iCloud」は50GBを契約(月額料金150円)。現在の使用容量は20GB弱で30GB余っています。
2つ目が、自分が契約しているレンタルサーバーにインストールしている「Nextcloud」。
レンタルサーバーの容量が500GBあるので、最大500GB使えます。ですが、ここにはブログのデータもあるので実際は500GBブログ容量です。
でも、ブログには動画など容量を取るファイルはないので今後のブログの使用容量を考慮しても400GBは使えそうです。
3つ目は、「Dropbox」。
「Dropbox」は、20年ほど前から使い続けています。ただし、仕事での使用がなくなってからは有料ユーザーから無料ユーザーにしました。
無料ユーザーの時でも、データの保存先や自宅の「Mac mini」と外出先での「iPhone」や「iPad」とのデータ共有などで活用していました。
しかし、その後「Dropbox」は無料ユーザーには3台までの端末制限を導入。
端末制限したことで制限に引っ掛かることが多くなりクラウドのメリットである利便性が低下。そのため、使用機会が減りました。
私の場合、無料ユーザーですが使用可能容量が10GBあったのです。使用期間が長かったので使い慣れていたこともあり、端末制限さえなければ今も使っていたクラウドストレージだったと思っています。
なので、利用機会を潰したこの端末制限の導入は残念な決定でした。
「pCloud」とは?
さて、「pCloud」の特徴は、何でしょう?
「pCloud」紹介の記事などで一番に上がるのが買い切り購入があることです。
クラウドサービスはサブスクが当然と思っていたので、買い切りという発想は確かに斬新です。
ただ、買い切り価格はサブスクの4年弱分。なので、4年以上使い続ける自信がないと買い切りは損な選択肢になります。

また、月額料金に関しても他のクラウドサービスに比べ安いわけではありません(むしろ高いくらい〕。
有料ユーザーになるなら慎重に判断したいところです。
「pCloud」の仕様は「Dropbox」とほぼ同じとの印象でした。
使用感が「Dropbox」とほぼ同じなら「pCloud」との差別化ポイントはなにのかと言うと、無料ユーザーの使用容量が多い(通常は10GB)と端末制限がないことでしょう。
私が「Dropbox」を使わなくなった理由が端末制限ですからそのデメリットがないのは大きいです。
また、「Dropbox」の無料ユーザーの容量が2GBなのに対して「pCloud」は10GBなのもプラスポイント。さらに、期間限定で容量が倍の20GBになっているので無料のクラウドサービスを検討している人にとっては有力な選択肢のひとつになるはずです。
「pCloud Drive」が表示されない問題が発生
そのような状況ですが、無料なら複数のクラウドサービスを持っていて無駄ではありません。将来必要になるかも知れません。
さらに、現在使用できる容量が倍増して20GBも持てるので新規アカウントを取りました。

新規アカウントの手続きは難しくはありませんでした。
しかし、予想外だったのはクラウドドライブのローカルフォルダーの設定でした。
「Dropbox」など今まで使って来たクラウドサービスは、アカウントを取得し、クラウドドライブをインストールすれば「Mac」の画面上にアイコンが表示されたのです。
クラウドドライブのアイコンをローカルのフォルダーのように使え、ファイルの出し入れが簡単にできました。

ですが、「pCloud」は「pCloud Drive」をインストールしてもアイコンが表示されません。
「ツールバー」には「pCloud」のアイコンがあります。そのアイコンをクリックすると「ドライブを有効にする」との項目がありました。
この項目をクリックすれば有功になるものと思いクリック。すると、エラーダイヤログが出て英語で「プライバシーとセキュリティ」内の「セキュリティ」の設定が必要との内容が表示されました。
リンクボタンをクリックすると「システム環境」の「プライバシーとセキュリティ」が開きます。
しかし、「プライバシーとセキュリティ」のどの項目を設定変更すればよいかわかりません。

そこで調べたら、その方法がかなり高度な手順でした。
「Apple Silicon Mac」では「リカバリーモード」に入って設定変更をする必要があるとのこと。
「リカバリーモード」??
一般のユーザーが「リカバリーモード」を使うなんてほとんどありません。
「Dropbox」など他のクラウドサービスはインストールだけでクラウドドライブが使えます。
それなのに「pCloud」は「リカバリーモード」必須。これでは他のクラウドサービスに比べかなりハードルが高いです。

ブラウザー経由でも利用は出来ますが、ローカルのフォルダーに比べ使い勝手はかなり落ちますので、ローカルフォルダーは使えるようにはしたいところです。
正直、この点が改善されない限り一般ユーザーへ薦めづらい。私は「pCloud」の導入を相談されても、「Mac」に精通していることがわかっている人以外は他のクラウドサービスを薦めます。

まとめ

以上のように「pCloud Drive」のインストールで苦戦をしましたが、「リカバリーモード」経由で設定をして、やっと「pCloud」が使えるようになりました。
インターフェースは「Dropbox」と似ているので使っていくのに違和感ないと思います。
すでに記したように、現在積極的な活用方法はありませんが、せっかく20GBのクラウドストレージを得られたので、同期機能を使い「M1 Mac mini」のデータの二重バックアップ先に利用することも考えています。