「GitHub Desktop」をクラウドツールとして使う

Git/GitHub Mac

自宅での「Mac mini」だけでなく外出先で「iPhone」や「iPad」でブログ記事を執筆するために今まで「LiquidLogic」を使って来ました。
しかし今回、「GitHub Desktop」の運用に切り替えました。
「LiquidLogic」から「GitHub Desktop」に切り替えた経緯と「GitHub Desktop」を約1ヶ月使った感想を記します。

切り替えの経緯

「LiquidLogic」は使い勝手に少々癖があり慣れるに時間がかかるアプリです。
一方、タッチ画面に適用したユーザーインターフェースとなっているので、慣れれば使い勝手がアップするのは確実です。
私は、「LiquidLogic」を使い始めて5年以上(2019年から)になりますが、頻繁に使っていないこともアリ、いまだに使い勝手に戸惑う場面があります。

「LiquidLogic」

「LiquidLogic」

このような現状を省み、打開策を考え始めていました。
使い勝手のストレスをなくすならアプリ固有の機能–ある意味そのアプリの特徴–に依存しないこと。つまり、なるべく基本的な機能だけでシンプルに運用することが大事です。
そもそも私は、ブログだけでなく文章を書く時にはプレーンテキストだけで書いています。ボールドやフォントの大きさなどで見た目を整えることはしません。なので、テキスト入力は「Jedit」一択を続けてきました。

新たなソフトウェアとアプリの探索

これらを踏まえ「LiquidLogic」の代わりとなる執筆環境をどのように構築するかを考えました。
要件を整理すると、
「macOS」、「iPhone」、「iPad」の各環境に対応する
各端末での同期が簡単に行える
の2点になります。

「macOS」、「iPhone」、「iPad」の各環境に対応する

「macOS」、「iPhone」、「iPad」の各環境に対応するソフトウェア、アプリとなるとかなり限られます。

しかし、これは考えを転換するとソフトウェア、アプリ独自の保存形式だから利用が限定されるのです。
シンプルに標準テキスト「.txt」形式を採用すれば「macOS」、「iPhone」、「iPad」はもちろん、「Linux」や「Windows」も含めた端末で利用できます。

各端末での同期が簡単に行える

「.txt」形式を採用することで各端末間での閲覧、書き込みが自由になりますので、次に考えるのは各端末での同期方法です。

同期環境として考えられるのはクラウドサービスやクラウドストレージです。
現在、私が利用しているクラウドストレージは「iCloud Drive」、「Dropbox」、「pCloud」、「Nextcloud」と多岐にわたっています。

この中でもっとも利用期間が長いのが「Dropbox」。
一時は有料プランにも加入してバリバリ利用していたので使い勝手は熟知しています。
現在は、無料ユーザーですが、初期のキャンペーンなどにより通常無料ユーザーの利用容量2GBのところ9GBを得ています。
9GBもあればテキストベースのやり取りなら十分です。

「Dropbox」が私が利用している他のクラウドストレージと異なり優れている点は変更履歴の保存機能がある点です。
自動的に変更履歴を保存するので、間違って削除しても復元可能です。私は過去に何度かこの機能で救ってもらった経験があります。クラウドサービスを利用する際、自動変更履歴機能のあるなしは大きなポイントです。

以上から考察すると「Dropbox」一択になるのが当然です。
しかし、「Dropbox」に戻るのも面白みに欠けると思ってしまっている自分がいます。

「Git/GitHub」を候補に

ビジネス的に考えたら、面白みではなく実利を考えるのが当然。でも、これは仕事で使うものではなく私の個人利用が前提です。
なら、自分が気に入るような挑戦をしても間違った選択でもありません。

そんな考えの中、選択肢の候補として考えたのが「Git/GitHub」です。
「Git/GitHub」は、少々前から気になっていたツールでした。

「iOS」の脱獄ツールの配布で名前が出ていたので「Git/GitHub」だけは知っていました。
しかし、個人利用でのメリットが見つからず私はそれ以上「Git/GitHub」について調べることはしませんでした。

今回、「LiquidLogic」の代替えとして簡単な同期機能、変更履歴の保存の2面から「Git/GitHub」の採用もありだと考えついたわけです。

そこで、「ChatGPT」に「Git/GitHub」の特徴を聞いたところ下記のような返答が来ました。

「Git」は、ファイルの変更履歴を記録・管理するためのツール(バージョン管理システム)。
「GitHub」はその「Git」のデータをインターネット上で共有・保存できるサービス。
「Git」で「いつ・何を変えたか」を残し、「GitHub」でチームや自分用に安全に公開・同期。

続けて、プログラマではなく個人が原稿執筆に「Git/GitHub」を使うメリットとデメリットを質問しました。「ChatGPT」はメリットとデメリットを上げてくれました。

・メリット: 修正履歴が自動で残り、版の取り違えや上書き事故を防げる。
・メリット: 変更点の比較が容易で、推敲の意図や差分を可視化できる。
・メリット: 複数端末間で同期しやすく、バックアップとしても強力。
・メリット: 誤記や構成ミスをコミット単位で巻き戻せる。
・メリット: 公開・共同編集(GitHub)に切り替えやすく、レビュー運用に適する。・デメリット: 初期学習コストがあり、用語・操作に慣れるまで負担がある。
・デメリット: バイナリ(Word/Pages等)の差分可視化が弱く、テキスト向きが前提。
・デメリット: 運用ルール(コミット粒度やメッセージ)がないと履歴が荒れやすい。
・デメリット: 公開設定を誤ると機密原稿の露出リスクがある。
・デメリット: 大量画像・メディア管理はLFS等の追加知識が必要になる。

デメリットの中の「 初期学習コストがあり」は少々触った感じでも納得しています。
しかし、それ以外はテキストベースの個人利用ではあまり大きな欠点にならないとの印象です。

それよりも、「修正履歴が自動で残り」、「複数端末間で同期しやすく」などのメリットは私の利用にとっては捨て難い魅力です。

「Git/GitHub」の設定

ということで、「Git/GitHub」を試用することとしました。

「GitHub」のアカウント作成

「GitHub」のアカウント作成

最初に、「GitHub」からアカウントを作成します。
アカウントを作成したら目的別のフォルダを作ります。このフォルダを「Git/GitHub」では、「リポジトリ」と言います。
「リポジトリ」の中にファイルを作り、そこに記事を書いていくというのが利用手順です。

「Git」の設定画面

「Git」の設定画面

しかし、「ChatGPT」の返答通り「Git/GitHub」の設定には悪戦苦闘しました。
同期設定をしたのに同期ができなかったのが最初のつまずきでした。
テキストを追記したのに、それが他の端末に反映しません。「Git/GitHub」の基本の基が動作しなかったのです。
「Git/GitHub」の仕様が馴れなかったので解決するには、かなりの時間を費やしました。
途中挫折し、しばらく離れた時期もありました(^.^;)
「ChatGPT」の「用語・操作に慣れるまで負担がある」との返答を理解した瞬間でした。

用語、操作に慣れていないと同時に「GitHub」が日本語対応していないのも苦戦した原因のひとつです。
そのため私はブラウザ(「Firefox」)の翻訳機能を使いながら進みました。
「GitHub」が日本語に対応していたら負担が軽減されたのだろうと思いました。

「GitHub Desktop」をダウンロード

「GitHub Desktop」をダウンロード

試用をしている過程で各OSに対応した「GitHub Desktop」というソフトウェア、アプリがあるのを知りました。
「GitHub」はブラウザ上の動作になります。このため、通信環境(Wi-Fiはもちろん有線LANも含め)に影響されます。
それに対して「GitHub Desktop」はダウンロードしローカル環境で動作するので通信環境には影響されず、またオフラインでも利用できるメリットがあります。

「GitHub Desktop」からログイン

「GitHub Desktop」からログイン

「GitHub」と「GitHub Desktop」を同期する

「GitHub」と「GitHub Desktop」を同期する

一方で欠点もあります。それは、ローカルでの作業の後に、手動で同期作業をしなくてはいけないことです。
当然ですが、手動での同期作業を忘れると他の端末には最新データが反映されません。よって、他の端末から続けて作業が行えなくなります。
いつか手動同期作業を忘れて泣くことがありそうで怖いです。この点からも、自動で同期してくれる「Dropbox」は優れた仕様だと改めて感じました。

「Git/GitHub」を試用

「Git/GitHub」の設定が完了し、仕様がわかってきたので、実際にテキストを読み書きし、同期していろいろな端末での使い勝手を試す過程に進みました。

「GitHub Desktop」で指定したローカルファイルを読み書きするので、その端末でいつも行っているテキストの読み書き作業と何ら変りません。「Git/GitHub」を使っているからというストレスはありません。

「GitHub Desktop」も英語版だけで日本語版がありません。
しかし、しばらくして日本化のパッチが見つかりました。日本語化すれば日々使うストレスが軽減されます。
日本語のパッチを提供しているWebサイト「非公式日本語版 GitHub Desktopの製造について」にアクセスしたところ、「macOS」は「Apple Silicon」版ではなく「Intel」版のみでした。
でも、「Apple Silicon」には「Rosetta 2」があるので「Intel」版でも問題なく動作します。
私にとって「Intel」版になってしまうデメリットよりも英語表記が日本語表記になるメリットの方が大きいのは確かなので日本語化パッチを採用することにしました。

まとめ

「GitHub Desktop」を日本語化する

「GitHub Desktop」を日本語化する

「GitHub Desktop」のツールバーも日本語化

「GitHub Desktop」のツールバーも日本語化

やはり日本語表記になると使い勝手が雲泥の差で向上します。

2週間ほどで「M1 Mac mini」での操作、同期先の端末での操作に慣れてきました。
昨今は、何でもサブスクになり知らない間に年間の負担額がかなり大きかったりしています。なので、全ての機能が無料で使える「Git/GitHub」、「GitHub Desktop」は嬉しいポイントでもあります。

また、当初心配した同期忘れは1ヶ月ほど経過した現時点ではまだ発生していません。
が、安心はできないので作業の最終時点ではなく、ある程度作業が進んだら同期を小まめに取るようにして、同期漏れを起こし泣かないよう注意しています。

なお、「GitHub」の使用可能容量は明言されていません。
しかし、私の使用用途ではテキストデータがメインなので現在のクラウドサービスの標準的な数GBあれば困ることはありません。

今後、「Git/GitHub」の利用に慣れてきたらブログ記事の執筆以外の活用を探したいと思います。

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