先日、久々に吉祥寺に来ました。
これまでは、中央線沿線に住んでいて通勤定期があった時は月に1回程度には遊びに行っていました。
しかし、西武新宿線沿線に引っ越しをしたことで、吉祥寺に行く機会がなくなりました。
今回用事があり1年振りに吉祥寺に降りることができました。
お店紹介
吉祥寺に行き始めて数十年になりますが、1年間も行かなかったのは初めてです。
その間に、変ったところ、変らない場所もあるでしょう。
今回は、変化が激しい吉祥寺で長く営業していている私が馴染みのあるお見せを紹介したいと思います。
吉祥寺に行ったのが3月下旬。
JR吉祥寺駅の駅ビル「アトレ」の1階にある「はなびの広場」が桜の開花時期に合わせての飾りがしてありました。
たいやき「天音」
「ハーモニカ横丁」内にあるたい焼き屋「天音」。
2004年オープンと「ハーモニカ横丁」ではそれほど古いお店ではありませんが、それでももう20年になります。
吉祥寺には他に「たいやき そら」などがありますが、私はこの「天音」のたい焼きが一番好きです。
喫茶店「まざあぐうす」
個性のある喫茶店があった「プチロード」ですが、現在も残っているお店は少なくなりました。
その数少なくなり残っているお店のひとつが1982年オープンの「まざあぐうす」です。
喫茶店「more」
「プチロード」で「まざあぐうす」と同じく歴史のあるのが「more」。
JAZZ喫茶「MEG」のオーナーでJAZZ評論家としても有名な寺島靖国氏が経営するお店です。
吉祥寺カレー屋「まめ蔵」
東急デパート裏で「藤村女子高校」近くにあるのがカレーと喫茶の「まめ蔵」です。
1978年オープンということなので今年47年になります。
昔から現在まで若い人に人気のあるお店です。
オーダーワイシャツ「若林シャツ」
「若林シャツ」は「まめ蔵」のひとつ奥の通りにある昔ながらのお店。
仕事柄、オーダーメイドのワイシャツは作ったことがありませんが、これだけ長く経営をしていけるということは、きっと腕の高い職人さんが品質の高いワイシャツを作っていると想像しています。
広島お好み焼き「きっちょむ」(現「モンタナ」)
現在「モンタナ」がある場所には私が吉祥寺に行き始めたころ広島お好み焼きの「きっちょむ」というお店がありました。
この「きっちょむ」のオーナーは、私の友人が下宿していた隣に住んでいました。
そのようなつながりで親しみを込めて私たちは「きっちょむさん」と読んでいました。
当時オーナーは夏になると伊豆諸島の「新島」などに行ってしまい、1〜2ヶ月お店を閉めたりしていました(^▽^)
「きっちょむさん」は1978年オープンで2007年に閉店してしまいました。
Webサイトの情報では、オーナーは屋久島に移住と言われています。あのオーナーらしいと思いました。
はきもの「紅屋履物店」
「ハーモニカ横丁」に昔からあるはきもののお店「紅屋」。
老舗なので今でも足袋とか下駄が普通に売っています。
輸入食品、デリカテッセン「カーニバル」
「カーニバル 吉祥寺店」は1995年オープン。
「カーニバル」は、珍しい輸入食品を販売しているので有名のお店ですが、「吉祥寺店」で人気なのは「デリカデッセン」というお弁当です。
最近値上がりしてしまいましたが、それまではワンコイン(500円)で3種類のおかずを選べるお弁当でした。
吉祥寺の努めの人なら「デリカデッセン」でランチすれば安く済みます。
また、過ごしやすい季節なら「デリカデッセン」を買って「井の頭公園」で食べるのもお薦めです。
クレープ「サーカス」
「サンロード」を進んで「西友」の手前を右折したところにあるのがクレープ屋の「サーカス」です。
渋谷や原宿など都心ではクレープひとつが600円や800円などという高額のようです。クレープひとつが安いランチ並みの価格で驚いてしまいます。
「サーカス」はそんなボッタクリはせず良心的な価格で美味しいクレープを提供しているのが人気の理由のひとつです。
以前は、おばちゃんひとりで作っていましたが、最近は息子(?)が加わり2人体制になっています。後継者ができたことで今後も「サーカス」のクレープを食べられるので安心しています。
北欧玩具・雑貨「niki tiki」
東急の裏の「大正通り」の少し奥にある北欧の玩具を中心に販売している「niki tiki」。
会社設立は約50年前とのこと。お店は私が知った当時から変りません。当時も現在でもセンスのある店舗デザインです。
お店の前のシャボン玉を吹いているクマちゃんのオモチャが目印です。
衣料品ディスカウント「マーブル」
ダイヤ街にある衣料品ディスカウントの「マーブル」。
子供服や大人の靴下、下着、シャツなどが激安!
女性物が多いですが、男性用の衣料品もあります。
印鑑・篆刻専門店「青雲堂」
「青雲堂」は1939年創業なので今年で86年にもなります。現店主は3代目とのことです。
印章専門店なので実際に利用したことはありませんが、毛筆看板、店構えからして気になるお店ではあります。
映画館「吉祥寺プラザ」
五日市街道にあった映画館「吉祥寺プラザ」。
2024年1月末で閉館しました。
閉館して1年経過しましたが、建物はそのまま存続しています。
オーガニック食堂「もんくすふーず」
「もんくすふーず」は、東急通りをJR中央線を越え「いせや総本店」の先にあります。
1983年開店で40年以上の歴史があります。当時からオーガニックをコンセプトにした吉祥寺らしいお店です。
私が「もんくすふーず」に行き始めたのはオープンして間もない時期です。
開店同時は店長がひとりで切り盛りをしており、正直激戦区の吉祥寺で生き抜くには弱小すぎるのではと心配していました。
しかし、しっかりと固定客を掴み40年営業を続けているのには尊敬します。
店名の「もんくすふーず」が、JAZZピアニスト「Thelonious Monk」のアルバム「Monk’s Dream」や「Monk’s Music」から来ているとすぐにわかったのは、私も「Thelonious Monk」が好きだったからです。
事実、入口の窓ガラスにはMonkの横顔がシルエットで描かれていたり、店内には写真が飾ってあったりと「Thelonious Monk」を強烈にアピールしています。
こんなにも歴史があり個性がある「もんくすふーず」ですが、「東京ウォーカー」や「Hanako」などで年に1回程度で必ずある吉祥寺のお店紹介には絶対掲載されません。
何故なら、雑誌掲載により一見客が押し寄せたため馴染み客が離れる多数の事例を見て店長が掲載を拒否しているのだと思います。
古本屋2店
新陳代謝の激しい吉祥寺ですが、昔ながらの古本屋が奇跡的に2件残っています。
ひとつが「サンロード」の「外口書店」。もうひとつが五日市街道沿いの「藤井書店」です。
両店舗とも私が吉祥寺に行き始めたころからかなり年季の入った店構えでした。それから数十年経過しているので、より一層風格が出ています。
バー&キッチン「Funky」
吉祥寺のJAZZ喫茶の歴史で忘れてはならないのが「Funky」です。
吉祥寺の名士、野口伊織氏が最初に立ち上げたお店です。「JBL」の「Paragon」が奏でるJAZZを聴きたさにお客さんが殺到していました。
時代が経過しましたが「Funky」はいまだに営業を続けています。
しかし、時代に合わせ(営業を継続するため)現在はJAZZ喫茶から「バー&キッチン」と業態変更をしています。
野口伊織氏の手掛けたお店は最盛期吉祥寺に十数軒ありました。現在は閉店してしまったお店もありますが、まだ営業を続けているのも多くいまだに吉祥寺の人気店です。
JAZZライブハウス「SOMETIME」
野口伊織氏が手掛けたJAZZライブハウスで残っているのが「SOMETIME」です。
以前は、全国に数多くあったJAZZライブハウス。しかし、そのほとんどは消滅してしまっています。
そのような中、「SOMETIME」はいまだに毎日JAZZライブを行っている今では数少ない場所です。
最近は、ご無沙汰しているので久々に行ってみたいと思っています。
まとめ
何十年も経っているので最初に出会ったお店はほとんど存在しないと思っていました。
しかし、今回記事を書くので改めてピックアップしてみると、当初想像していたよりも残っているのに気付きました。
10件で残っているのは1〜2件程度の割合ですが、それでも国内の経済環境がこれだけ劣化している中で1〜2割も残っているのには尊敬します。
今後も、残り続けて欲しいと切に思いました。
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